田んぼがやられた!!

2021年9月6日

ウイスキーという酒は
蒸留してから樽に詰めて
それを数年寝かして完成する

その樽熟成の期間が長いほど
値段は高くなる


なぜか!


保管の手間とかいろいろあるのだが
樽に入れている間に内容量が減る

というのも関係しているかもしれない


樽なので水分が飛んでいくらしい



しかしこれが美味いウイスキーにつながるのだ


この現象をAngel’s share(天使のわけまえ)という


この言葉を知った時には
ヨーロッパの人間とは洒落たことを言うものだな
と思った




さて

なんの話が始まったのかとお思いでしょう


私が大事に育てている稲が!






なんと!?








イノシシに荒らされてしまいました\(^o^)/

1.2反ほどの田んぼの四分の一くらいがこのざま


なんてことをしてくれるんだ・・・



イノシシは体に付いた寄生虫を取り払うため
だったか予防だかのために
体に泥を塗りたくる習性があるらしい



それには田んぼがもってこい



これが乾いている田んぼであれば
イノシシも選ばないかもしれないが

何せこの雨続き


いくら溝切して水を払っていても
田んぼの中に水たまりができてしまう


そこに目ざとくやってくる豚野郎



端っこでわしゃわしゃっとやってくれれば
まだ可愛いものだが

のしのしと真ん中あたりまで進入して
派手に遊びまわった模様




山で田んぼやってれば仕方ないのかもしれないが
これだけ稲が寝てしまえば
水が溜まっている箇所なので
籾は発芽するだろうし
稲は腐るしで米としては扱えなくなる



しかもイノシシが入ったあたりの米は
ケモノ臭くなる
と言われているので
周りの倒れていない稲も農協は買い取ってくれないらしい




そんな臭くなるとは思えないのだが・・・



私は飼料用米も出荷予定にしているので
この田んぼの米はそっちに回そうかと思っている


ってかそもそも
農協も全く買い取らないんじゃなくて

安値でいいなら飼料用米として買い取るよ

ってな提案してくれればいいのにね



それができなくて
なにが農家のための農協だ



家畜や家禽が
「ケモノ臭い米は嫌ですん」
なんて言うのかよ
ってんだ



食用米における現状は

イノシシが入っちゃったか~
残念!!
うちでは買い取れないから
持って帰ってね m9(^Д^)プギャー

ってな対応のようですな


農家が泣けばいいと思ってやがんだ
ちきしょーめ




まぁ
踏み倒されてしまったものはしょうがない

これも天使のわけまえ
ならぬ山の神の分け前として涙を呑もうじゃないか



それにしてもこの倒れた稲を放置して
田んぼの中で腐らせるのは嫌なので
本日頑張って刈り取ってきた




水は吸ってるし泥だらけなので
米としてはもちろん使えないが
乾燥させて稲わらとして使おうかな

なんて思っている




そして入られてからは
ケモノ除けとしてロケット花火をぶっ放す日々だ



花火の音もなのだけど
火薬の臭いを嫌がるという噂



幸いそれからは入っていないので
ある程度の効果はあるのかもしれない




来年は入られる前にやらねばのぉ




おまけ

穂が出てからの障害はケモノだけではない

写真の黒いキモイ奴は
稲麹(いなこうじ)
というやつだ


要するにカビだね

今年のように晴れずにじめじめしていると
一部の田んぼで発生する

これが大量発生してしまうと
これまた売り物にはならない


米に麹が付いたんじゃ
米を取る前に酒になっちまうよね Hahaha



ちなみにワインには
貴腐菌というカビをわざと生やして作る
貴腐ワインというものがある


これは甘くて大変美味しい酒だが
おそらく作り方が難しいので値段が高い


が!
ワインが苦手な人も
見つけたらぜひ飲んでいただきたい