またもや漬物

2021年12月6日


冬って農業的なことに関して
やることないんですよ


田んぼはもちろん
畑もこれから何か植えるなんてことはないし

農機具の清掃・点検も終わったし



そんなわけだから
秋のうちに採れた大根や葉物野菜を
漬物にするくらいしかないのだ




今回作ったのは

きっこし漬け

という名前の郷土料理です



言葉の意味はよくわからないけど

身欠きニシンと大根などの野菜を
麹で漬けたものなのだ



これがうちのばあさまが好物らしく
夏のうちから
ニシンが食いてえ・・・

と懇願しておりました



基本的にこちらは冬の食べ物なので
発酵とかの兼ね合いで
寒くなってからじゃないと
美味しく出来上がらないらしい!



そんなわけで作ったのだけど
実は今回が2回目の挑戦




初回も味付けは美味しかったのだが
・大根を大きく切り過ぎて高齢者には食べづらかった
・ニシンが少なかった
・彩りを意識してニンジンを入れたが大根と同じく固かった

と言うような反省があり

今回はニシン多めで
大根も5mm弱くらい厚さでイチョウ切り

さらに近所のおばちゃんたちのアドバイスで
糸瓜を入れてみた






糸瓜とは馴染みのない野菜だろうと思う



夏に野菜を送った人には同封しておいたが
みんな初めて食べると言っていた


実際に私もここに来るまでは
見たこともなかった


別名そうめんカボチャ
とも呼ばれていて

茹でると麺のようにほぐれる不思議な瓜なのだ


しかもシャキシャキして美味い


これをツナマヨで味付けするのが好きだ




他にもめんつゆにつけて
本当にそうめんみたいにして食べるのも美味しいらしい





なぜ糸瓜を入れると良いかというと

本来のきっこし漬けには
数の子が入るらしい


ただ
数の子は今も昔もまぁまぁ高い食材だ


その代用として使われたのが
糸瓜なのである



糸瓜も黄色いし食感もあるので・・・





いや
やっぱり数の子の食感とは違うなw




けど美味しいから良いとしよう





作り方は
大根と糸瓜に塩を適当に振りかけて
1〜2日漬ける

米の研ぎ汁で戻した身欠きニシンを
酢と酒を同量ずつ混ぜたものに
一晩ほど漬け込む


それぞれ漬かったら
水気を切って
そこに甘酒

この辺では「ねせ麹」という
甘酒のようなそうでもないようなものを使用するが

ばあちゃんが甘酒で大丈夫

と言っていたので甘酒を使用


甘く出来上がるのでは?


と思ったが
案外そうでもないから面白いものだ



そうして1週間くらい漬け込んでおけば完成!



この辺の人たちは
大量に漬けて正月頃まで楽しんだらしいから
ちゃんと保存しておけば
日持ちはするのだろう




今回は個人的にも満足のいく仕上がりになった!

ちゃんと糸瓜が美味しい 笑



ご飯のおかずとしては正直微妙な気もするが

酒のつまみやお茶請けには良さそうだ



大根が余ってしょうがない

と言うご家庭ではやってみてくださいな



以上!