収穫後の米の行方

2021年10月1日

9月半ばに始まった稲刈りも2週間ほどで無事終了!

今年は本当に無事!
って感じで
昨年に比べてかなり楽々終わったように思う


うちばかりじゃなく
他の農家の田んぼを眺めても
稲が転んでいるような田んぼは少なく

稲刈り後の様子を見ても
ぬかるんで大変だった
と思われるような田んぼはほとんどない


何が理由でそうなったのやら

去年が酷すぎて皆が慎重に稲作をしたのだろうか?



そんなことはないと思うのだが
ともあれうちの稲刈りは理想的に終わったのでありました


ここまで
春の畔補修から始まり
田打ち、代かき、田植え、溝切り

そして稲刈り
と稲作の流れをお伝えしてきたつもりであるが
田んぼの作業はここまででも
(本当は秋の鋤き込みがあるんだけど)
米を出荷するまでが仕事なので

今回は収穫後の米がどんな風になってるかを紹介しよう☆

動画にもしたので
読むのが面倒でしたら下の方の動画をご覧ください 笑



まず収穫時

コンバインで刈り取った稲は脱穀されて
タンクの中に籾として貯められます

この時、稲わらは粉砕されて田んぼにばらまかれ
来年の肥料として生まれ変わるのです


籾はトラックで運ばれて
すぐに乾燥機にぶち込みます

収穫直後の籾は水分量が30%弱あるので傷みやすく
放置しておくとダメになってしまいます

なので収穫後はすぐ乾燥

これが機械乾燥の基本です


この乾燥で水分量14.5~15.5%程度に調整します

乾燥させすぎるとぱさぱさで美味しくなくなるし
水分が多いと殻が剥けない

そんなわけで適性がそのくらいのようです


乾燥させてからの流れは動画にてどうぞ

こんな感じ

一袋30kgなので
指と足腰が結構疲れるのw


この段階では玄米なので
精白米を希望の方には精米機をかけてから
お好みの重量に計量して袋詰めし直し

それから発送しています



尚、精米機から出した直後は
機械の熱をもってしまっています


米にとっても熱がこもっている状態は良くなく
紙袋とは言え入れっぱなしにしていると
米が蒸れると言われています

もちろん食べられなくなるわけではないですが
ちゃんと冷ましてから保管した方が
美味しさをキープできるでしょう


比較したことがあるわけではないですが
私は米をできるだけ美味しく届けたいので
冷ます工程を採用しています

一度広げてしまえば
石の混入や色のついてしまった米を除去することもでき

さらに袋詰めもしやすいということで
結構メリットはあるのです


以上

米が皆さんの元に届くまでを
ざっくりとお知らせしてきました



今年は1年目ということもあり
バタバタしてしまって細かくはお伝えできなかった
というのが当ブログの反省点です


綴ってきた内容の他にも

山の田んぼは
いらん水が差すから排水する工夫をしたり
途中で畔が崩落したのを直したり
もぐらやネズミが穴を掘って水が抜けてあたふたしたり

日照りで水がない!
なんて騒いでみたかと思えば

今度は雨ばかりで日照が少ない!
なんてことにも悩まされ

日々いろいろなことが起こることを知りました


来年はこの辺も面白おかしく
皆さんと共有できればと思います


特にお米購入者さんはご覧頂きますと

・自分が買った米はどんな風に作られたのか
・山の米って言っても何が違うのか

なんてことがわかって面白いと思います


暇なときには覗いてみてくだされば幸いです


それとたまにでいいので
「見たよ!」
と言ってもらえれば励みになります(*´ω`)


振り返ってみると慌ただしくも楽しい米作りでした

百姓っていいな♪