守門岳大雲沢!沢登り

2022.8.12

お盆に突入する1歩手前


山岳信仰者としては山に登らなければ


というよくわけのわからない衝動に駆られた



しかし数日前にトライした権現堂山では
あまりの暑さに20分で撤退してきたという反省もあり


やはり夏の暑い盛りには

沢登りでしょう!

ということで自宅から車で40分弱のところにある
守門岳にやってきた

大原登山口から入山

車は1台だけしか止まっていない


天気は微妙!


微妙だけど暑いので沢が気持ち良いことだろう

まずは登山道を歩いて布引の滝を目指す


そこの手前から入渓するとちょうどよいらしい
という情報を得ていたので
それに倣うことにする


10分も歩くと分岐


さらに20分ほど歩いたろうか

これが布引の滝だ!

1条の美しい滝である


沢登りじゃなくて登山道で上がる人にも
ぜひ立ち寄ってみてもらいたい

入渓

どこから沢に降りるのか

さっぱりわからないので
適当にそれっぽいところで登山道から逸れて
谷に降りていく



この判断を間違うと断崖絶壁にぶつかった上
登り返すのも困難となり
立ち往生してしまう


ということになりかねないので
山岳地図を眺めたり事前情報を得たりして
慎重に行っていただきたい



私は適当に行ってしまったので

決死のトラバースを強いられた


もはや写真や動画など撮っている余裕もなく
落ちないようになんとも頼りない草を握りながら
それで体を支えつつのトラバース


幸い断崖絶壁ではなく
超急傾斜くらいの道だったので
2回くらい滑落しながらなんとか沢に降りることができた



落っこちてきた
という方が正しいかもしれない


良い子はマネしないでね☆


(こんなことやってると怒られるんだろうなぁ…)


ちゃんと死なない!
ケガしない!
を意識しながら行動しました!

布引の滝の下へ

入渓までのトラバースではくそ暑すぎて
熱中症になりかけていたわけだが

沢に入ればすぐ回復する


それだけ沢の水は冷たいのだ



少し歩くと先ほど遠くから眺めた
布引の滝が現れる



あまりにも美しいので
滝行をしてしまった



次の山行の天気と
今回の無事
そして世界平和なんかを願いながら

滝に打たれるのでありました



この時はまだ体が熱かったんだよなぁ

ゴルジュ突入

滝を通り過ぎると
すぐにゴルジュ帯に突入する




こんなにすぐゴルジュを楽しめる沢も
多くはないだろう


入渓が大変だったから
そんなすぐって感じもしなかったけど (笑)


ちなみにゴルジュとは廊下ともいわれる地帯の名称で
左右が崖で挟まれた場所である


どんなにやばい滝が現れても
進むか戻るかしかできないことが多く

自然が与えた試練のような
そんな気がするのだ



なんかよくわからない解説をしてしまったが
沢ヤならみんな大好きゴルジュ☆なのである


第一の滝


ゴルジュ突入後は急に気温が下がる


沢の近くに行くだけで涼しい
という経験をしたことがある人も少なくないだろうが

そんな沢の冷気が逃げていかないのがゴルジュ

つまりめちゃくちゃ涼しいのだ


そんな涼しいゴルジュでは泳がされることも多い

最初は楽しいのだが
進むにつれてどんどん体温が奪われていくから


しばらくすると沢に浸かるのをためらい始める


沢登りしてんのにね(笑)

まだそこまで体温が低下しないうちに現れたのがこちら

たぶん1つ目の滝だ


写真だと大したことなさそうだが
結構な勢いで流れているし

左右の岩も高いので
巻いてしまうと沢に戻るのが困難っぽい



とりあえず右側から巻くように進んでみたが
途中でどうしても進めなくなった


今回は単独なので協力プレイもできないし
確保もできないので
滑落しそうな場所は予想しながら進んでいるのだが


頑張って右手で岩を保持すれば越えられそうな感じもしたが
触っているうちにその岩が動いたので
もう無理だった




いうわけで一回引き返して
仕方ないので正面突破!!



なんと

すんなりと突破できました\(^o^)/



正解は正面突破だったんだねw

古い堰堤


さらに進むとゴルジュ内に靄が立ち込める

何事かとおもったら

雪渓だ!!



もう八月だというのに

猛暑続きで地上ではくそ暑い毎日なのに



沢にはまだ雪が残っているではないか・・・



まぁ日当たりは悪いからね



そしてこの雪渓の下には


古い堰堤




そんな高くもないし
登るのは難しくないだろうけど


いったいどうやってとりつくのだろうか・・・


何回見ても
全然イメージできないのだ




もちろん左右から巻くことはできない



過去の投稿を見ると楽々越えているようなので
取り付けないことはないのだろうが


水量の問題なのだろうか


しかもこの頃には結構体温が奪われていて
全身の筋肉がぶるぶるして必死に熱を生み出そうとしている



堰堤に取りつくには
どう見ても一回沢に漬からねばならぬ


ただの沢じゃないのよ


雪解け水だからね



めっちゃ冷たいんだから!!



ここで結構な時間を使って
一回暖をとろうと思ってガスバーナーを取り出してみたものの
たぶんライターの火打石が湿ってしまい点かない



/(^o^)\




ここで悩んでいてもどんどん体力が消耗して
状況は悪くなるばかりだ


そう判断し
とりあえず取りつきに挑戦してみることに




すると

堰堤ぎりぎりのところまで
わりとしっかりした木が沈んでいるではないか!



それにしても一度は沢に浸からねばならないのだけど
この木のおかげで浸かっている時間が少なくて済む


ありがてぇ



そして肝心の取りつきだが
流れてくる水を食らいながらの手探りなので
ちょっと時間はかかったが
それでも無事に取りつくことに成功!



取りついてしまえば
あとは乗り越えるのは全く問題なし



これ突破できなかったらどうしようかと思ったよね

雪渓突破からのエスケープ


堰堤を越えてからは雪渓のトンネルをくぐり
特に水に浸かることもなく進める


すると大きく2手に分かれる分岐に出る


本来ならば右側を進んで山頂に突き上げるのだが
今回は体温低下から体力もだいぶ消耗しているので
左側から登山道にエスケープできそうだったので
左に進むことに



ゴルジュを抜けて雪渓から離れると
温かい空気に包まれる


たかだが数メートル離れるだけで
これほどまでに気温が違うものか!


とびっくりする

ちょろちょろ流れる沢を登っていき
右手にある30mほどの滝にたどり着いたら
左側を登っていく

ここからはひたすら藪漕ぎである

登山道に出て無事に下山

1時間くらい藪漕ぎをしながら
けっこうな傾斜を登っただろうか


そこまで迷うこともなく無事に登山道に出られた

登山道って安心するよね(笑)


さっきまで体温低下で死にかけていたのに
今度はまた暑くてひーひー言うはめになった



体温の変化が忙しい日である



登山道に出てしまえば
あとは登山口まで気持ちいいハイキング



無事に帰ってこられてよかった



まず沢にひとりで行くな!

ってところから怒られそうなのだが
今回もいろいろと反省点の多い沢登りとなりました




でもこれが楽しいんだよなぁ


今度は仲間と行きたいなぁ


沢登りの様子は動画でもお楽しみください