釜の沢

2017年7月17日

昨年の西沢渓谷から私の山遊びが始まった

西沢渓谷は一周10kmのトレッキングコースなわけだが

そこには素晴らしい沢が流れている

あの時も裸足で沢に入っては小学生のようにキャッキャしていた

それからというもの

だいたい沢のあるコースを選択した登山を続けてきた

私は沢が好きだ

沢は冷たくて気持ちいい

沢には滝がある

滝は意外と登れるものもあって
クライミング的な楽しみも味わえる

ナメ滝も楽しい


スラブ壁を登るように慎重に足を動かすような登攀が楽しめる

沢には足がつかないような深いところも存在する

山と言っても暑いものは暑い

さらに歩いているのだからもっと暑い

そんな火照った体を冷ましてくれる

10秒も泳いでいれば震えが止まらないほど冷える

小学生の時の時期尚早なプールよりも寒いかもしれない

だから大抵は泳がない

しかし泳いで渡ったその先にはTVでしか見たことがないような素晴らしい景色が待っていたりもする

沢ではどうしても通れない滝なども存在する

ロープを使って攻略する時もあるが

巻き道をするのが一般的だ

ここでは一般登山道では味わえないスリルとワクワクが味わえる

急な坂があったり自分でルートを探したりする楽しみがある

あやまって落ちるとヤバい

いわゆる滑落だ

沢の楽しみのひとつとして焚き火がある


冷えた体を温めるだけでなく

お湯を沸かしたり料理をしたりもできる

登山道では焚き火は禁止されているので

沢ならではの楽しみと言える

日が落ちると当然真っ暗になるが

そんなとき焚き火を見ていると心が落ち着くような気がする

普段話せないような話なんかもしてしまうかもしれない

そんな不思議な気持ちになる

沢では当然水に困らない

飲み水としても調理用としても

体を拭いたり顔を洗ったり

焚き火の鎮火にも沢の水を使う

そして当然水が美味い

私は沢が好きだ

沢にはこんなに楽しいことがあるのだ

ひとは沢登りを危ないという
 
危ないことを危ないと認識できない人は危険な目にあうだろう
 
プールも海水浴も同じように危ない

しっかり安全を確保するから楽しいのだ

それは沢も同じ

今回同行させてもらったグループの人たちは何回も沢に行っている

それでも生きて帰ってきているのだ

沢登りが特別危ないということはないと思う

しっかりと知識と体力をもって挑めばいいのだ

ちなみに今回はそのまま甲武信ヶ岳の山頂まで行くことができた

甲武信ヶ岳の登山道を下山したが

実につまらない道だった(笑)

長いし見所はないし狭いし

山頂からの景色は素晴らしかったがね

甲武信ヶ岳は沢から攻めるのが正解だな

今年はガンガン沢登りするぞ! 

おまけ


沢の始まり

いわゆる詰めだ

こんな少ない水の流れが集まって

あんなに素晴らしい沢になるのだとおもうと感慨深い

塵も積もれば山となるというが

水滴も集めれば沢になるんだなぁ