激闘!鹿納谷攻略作戦

プロローグ

まだ5月だというのに平気で25度を越えてきやがる九州の初夏

こうなると普通に登山道を登っていくなんてぇのは
真夜中でもない限り苦しくなってくる

アルプスや北海道の山々なんてのは今がハイシーズンなのかもしれないと思うと羨ましい限りだ

先日の祖母山朝駆けの時は山頂で寒い思いをしたのだけど
うまいことちょうどよくはならないもんでありますな

そんなわけで暑い季節には何するかってぇと

やっぱり沢登りでしょう!

ね!

心地いい沢のせせらぎを聴きながら

火照った体を冷たい水につけるってぇと

幼い時分にプールでキャッキャしていたのを思い出す

童心に帰れるような

そんな尊い遊びが沢登りなんでございますな

さて今回はクライマーチームでの沢登りというわけで
全員ボルダーは1級以上を登りきる安心感の強いメンツ

今年こそ祝子川ゴルジュを突破するぞ!

ってんでまずは腕ならしに訪れたのが今回の鹿納谷だ

結論から言えば

祝子川より難易度高かったんじゃねぇかい?

って印象だ

行きたかった沢だし
ヒトのログ見ると結構初心者連れてったりしてるから大丈夫だろう

と思ってたんだけどなかなかボリューミーであった

鹿納谷

カノウダニと読む

場所は宮崎県だけどほぼほぼ熊本な場所だ

googleマップより

祖母山、傾山、大崩山に囲まれたなかなかファンキーな場所にあり
ここに向かうちょい手前にはボルダーエリアの比叡がある

それだけ巨石がゴロゴロあるところなので
この鹿納谷も巨石だらけの祝子川を彷彿させる沢なのだ

ルートはこんな感じ

geographicaより

本当は◇から◇までを予定していたのだけど
こうしてみると早めに入渓しちゃったんだな 笑

まぁそれもよかろう

入渓から分岐まで

今回の入渓ポイントはアプローチの道路が崩壊したところをちょっとすぎたあたりとした

そこそこな急斜面だったが暑くて早く入渓したかったのだ!

まずは綺麗なナメが続く

ヤモリの溜まり場発見 笑

ナメばかりかと思いきやなかなか巨大で深い釜があったりするので
泳ぎも楽しめる

この時は純粋に楽しんで泳いでおる!

さらにはこんな巨石がゴロゴロあるので

当然そこを沢が流れていれば

シャワークライミングを楽しむことになるのだ\(^o^)/

今回のメンツは本当に強いクライマーばかりだから
始めこそ慣れなかったが
すぐに難なく登っていくことになった

そこに滝があろうがなかろうが関係ないと言わんばかりに・・・

分岐まではこんな楽しい大きな沢が続いていく

分岐から第一ゴルジュ

分岐からは一気に渓相が変貌し谷深い沢っぽくなる

ここからほぼゴルジュ!

なんでだ?

と思ったけど山岳地図みたらちゃんとゴルジュな地図になってるじゃん…

楽しくていいんだけどもっと暑くなってからの方が楽しめる沢だね

そんなことを嘆いても仕方ない

そもそも私に九州の夏はもう来ないのだから

相変わらずボルダーチックな登りが続く

ジムで4級を難なくオンサイトできるレベルじゃないとここの沢では進めない

しかしその困難を乗り越えることを讃えるように
沢の水は極上に綺麗だ

ちなみにこの左奥がゴルジュになっていて

こんな感じで突っ張ったり泳いだりして頑張ったのだけど
この日の水量が多いのか
それともそもそもこんなもんなのかはわからないが
奥の滝による水圧が強すぎて泳いでも進まない

もちろん両サイドの壁も登れない

つんだ( ´_ゝ`)

ってなったところさ 笑

いや笑ってる場合じゃねぇぞ!!

この時点で体温が奪われまくった上に
ゴルジュ帯に入ると体感温度がめちゃくちゃ下がるから常時震えてる状態

それでいてこの冷たい沢で泳がなきゃいけないのが沢ヤのつらいところさね

結局ちょっと戻ったら残置ロープはあるしハンガーは打ってあるしで
明らかにルートを無視してたっぽいっす( ^ω^ )

でも無事にルートに復帰できて良かった

第一ゴルジュから核心部

巻道を使えば難なく突破できるゴルジュで無駄に時間を消費した

いや

無駄ではない!

あそこにいられただけでもなんか楽しかった思い出だ

そう思えたら沢ヤに近づいている証拠さ☆

ここからもロープ出して確保しないと怖いようなところが何箇所かあった

確保もだけどヌンチャク掴んでいかないと登れないとこばっか

ホールドがまるでないんだもん

岩はツルツルのヌメヌメだからさ

金具を打っていてくれた先人に感謝だ!

その金具も緩そうだったりくるくる回ったりするから
100%信頼できるもんじゃないけどね☆

体重かけた瞬間に金具が外れたら結構な怪我してたよ( ^ω^ )

ってか

死んでたね( ^ω^ )

そんな急死に一生ゾーンを抜けるとまた開けてきて
このように滝行もしたくなる素敵なユートピアが現れる

滝の裏側を行けばほぼ濡れずに通過できるのだが
沢ヤ的には全力で滝を浴びながら進むのが粋ってもんでしょう

こんな素敵なウォータースライダーがあったのだが
もうできれば水に浸かりたくはないレベルで体が冷えているので
残念ながら見送った

そしてたどり着いたのがこちらの穏やかな水路のような釜

奥の二人が見上げているその先にはこの沢一番と思われる難所が待っている

第二ゴルジュ

いわゆる核心部だ

核心部突破

難所とは言ってもすでに金具が短い間隔で打ち込んであるので
それにヌンチャクをかけて行けばまぁそうでもない

もちろんヌンチャクだけでは高さがありすぎて怖いのでロープを使う

今回持って行ったのは20mなので3ピッチで突破

後ろから見た図
先頭から見た図

これだけ金具があるから一箇所くらいぶっ飛んでも大丈夫だけど
ロープ切れたら落ちちゃうなぁ

でも滝壺は深そうだしそこまで渦巻いてもいないからワンチャン助かるかなぁ

ってそんなことを考えながら高さ20mくらいある滝の上にて
こんなことをしているのである

非常にスリリングなはずなんだけどリードクライミングに慣れていると
何故かロープがあればどんなところでも安心してしまう

この核心部を通過したところで昼飯タイム

予定よりも遅くなったが
とは言え時間には余裕があるので

呑気に焚火タイムだ!!

なんか久しぶりの焚火だ(*´∀`*)

しかも沢でやるなんていつぶりだろう

たまらん!

マイマグカップも焚火コーティングを取り戻しました 笑

やっぱり沢登りしたら焚火をせにゃ!

終了地点まで

焚火で沸かしたお湯でカップヌードルチーズカレー味を堪能し
もう難所はないだろうとにこやかに進んでいったのだが

うん

まだ結構登らされるね

でも滝登りは楽しいからいいんだよ!

カップラーメンで体力回復したし!

スラブを突破するのに私だけフェルトソールだったので
グリップの効きが悪く何回か危うく落ちかけたけど
そこは仲間たちにスリングを伸ばしてもらったりしてなんとか突破

一回まじでヒヤッとしたシーンが今回もありましたw

そして恒例の飛び込みです

やはりこれをやらないとスッキリしない 笑

他にも面白い箇所はいっぱいあったので書き切れない

沢終了後は登山道と林道(ピンクテープあり)を通って1時間弱で戻ってきた

それほど険しい沢登りだったのだと思い知らされる

まぁ

超楽しかったんですけどね

沢登りの様子は動画でもどうぞ

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