愛鷹山登山
2017年5月20日
某先生に面白いと薦められていた
『外道クライマー』
という本を図書館で見つけ
なんとなく読んでいたが
これが面白い
こんな愉快で命知らずな人間がいるのか
こんな風にはなりたくはないが
どこか憧れるような
そんな沢を愛してやまない存在を
沢ヤというらしい
ヤってなんだ?
ヤの意味や沢ヤの発音はわからないが
沢が好きな私としては彼らを応援したい
そんなわけで沢を求め
静岡県にある愛鷹山に登ってきた
夜の飲み会が延期になったのと
妻も出かけていていないので
急きょ大学の友人兼山仲間のM氏を誘ったのが前日の話である
登山?
当然行くに決まってんだろ!
と急な誘いにものってくる彼は素晴らしい親友である
土曜日だというのに早起きをして
車を飛ばすこと3時間半
愛鷹山の山神社無料駐車場に到着だ
コースは黒岳で富士山を眺めてから
一度分岐点まで戻り
越前岳で昼飯を食って
大沢沿いに降りてくる周回コースを選択
私の登山は沢ありきの登山なのだ
本日は光速クライマーのH女史が
謎の病に倒れているため欠席
なのでゆっくり登れるかとも思ったが
奴の呪いだろう
脚がそれを許さない
登山に慣れているM氏でさえ
けっこう飛ばすね(;゜∀゜)
と汗だくになるスピードだ
恐るべしH女史
そんな彼女の病床からの呪いに喘ぎながら
M氏を隠したつもりが
攻撃体制のマドハンドみたいになったな
山頂には山ガール2人組が!
我々も男2人組!
これは山コンか!?
山コンの予感なのか!?
そんな展開になるはずもなく
というかアクションすら起こさず
富士山にかかった雲が退かないかなぁ
と願いながらお菓子で糖分補給をするのが精一杯であった
それに女を求めて登山をしているのではない
これはトレーニングなのだ!
トレーニング中に女がいると気が散る
ジムでもやたら露出の多い女性がいるが
お願いだから俺の視界に入らないで頂きたい
集中しろよと思うかもしれないが
これは本能であり避けられない衝動なのだ
触ったり無駄に声かけたりするのは
これはいかん
これは自分の欲求をコントロールできていない野蛮な男がやることであり
触るのにいたってはただの痴漢である
しかし見るのはしょうがない
だってそこにむさ苦しい汗だくのキン肉マンと
爽やかにランニングマシンで走りながら
ポニーテールをふりふりしているスタイルのいい若い女性
どちらを視界に入れておきたいかといったら圧倒的に後者だ
だから仕方ないことなのですよ
さて話題を山に戻そう
山ガールを黒岳山頂に置き去り
目指すは越前岳
なぜ静岡県に越前岳なのだろうか?
山道では何人かと出会ったが
高齢者が多い
ある老夫婦を追い抜く際
「若いから足取りが違うねー」
と言われた
登山してるなんて貴方もまだまだお若い!おいくつですか?
なんて聞いたら
83歳ですって
やはり戦争を生き抜いた人間は凄まじい
83歳でまともに歩けてるだけで
称えるに値するのに
元気に山登ってるんだぜ
こういうジジババばかりだったら
社会保障費問題も解決するんだろうな
目指せピンピンコロリだ
思っていたよりハードな道を進む
そう思っていたが
所々分かりにくいがイージーな道を選択できるようになっている
それに気づいたのはけっこう進んでからだった
いや
気づいたとして私はハードモードを選択したであろう
なぜならこれはトレーニングだから!!
だんだん大腿部が上がらなくなると
自然とイージーモードを選択している
負けた
きっと俺はこの山に負けたんだ
悔し涙を流すか流さないかで歩き続け
ようやく山頂に到着
山頂から地上を眺めてひと満足し
お楽しみの昼飯だ!
グリコーゲンが枯渇する3歩くらい手前だった
おにぎりが美味い!
小休止し
ここからは下山だ
と少し安心したがもうひと峰あるため
一回下って登ることに
まぁおにぎり食べたから大丈夫だもんね
しかし越前岳から呼子岳までは細くて急なアップダウンだ
ロープが張ってあるような
足元がヌルヌルの登り坂もあった
だがここでロープを使うのは甘え
だいたいこのロープは信用できるのか?
そんな攻めの姿勢を見せる男二人は
がに股でなんとか滑らないように登りきった
割りと開けた道ではトレイルラン宜しく走り出す二人
開けたとは言え一歩間違えば滑落である
もはやただ発狂した危ないやつらだ
そんな楽しい登山も呼子岳を過ぎて
割石峠から様変わりする
ひたすら続くガレ場
はじめはぴょんぴょこ跳ねながら楽しく進んでいたが
いつまでたってもこの道である
そろそろ沢が現れるはずだと期待しつつも
この道は膝にくる
ただでさえ膝が痛かったのに
もう泣きっ面に蜂だ
そんなガレ場から少し外れたところに
楽しそうな岩壁を発見
ちょうどボルダリングジムの壁程度の高さなので
ロープもいらないし
引っ掛けるところが多いコースもある
クライミングシューズに履き替えようかとも思ったが
なんとなく面倒で登山靴のまま登ってみる
いける!
しかし登ってから気づいたが
マットないし着地点は不安定な石だらけ
あちゃー( ノД`)…
無事にコースに戻り下山を続ける
沢はまだかと思いつつ
足元の石が丸みをおびてきたことで
嫌な予感が・・・
さらに進むこと30分
まだ沢は現れず
地図で見る限り沢の音が聞こえてもよいものだ
やっぱり沢が涸れている!!
大沢とかいうたいそうな名前のくせに
一滴の水もねぇじゃんか(# ゜Д゜)
期待が外れてテンションが落ちる2人
仕方ない
自然とはそういうものだ
私の調べが甘かったんだ
くそ
とりあえず無事に下山し
それでも沢遊びを諦めきれず
他に沢がありそうなところに行ってみたが
そこもやはり涸れている
そういう山なんだ
きっと今日は水難の相が出ているから
神様が沢遊びやめとけって言ってるんだ
くそが
まぁそれ以外は楽しい登山だったし
めでたしめでたし
最後は締めに温泉に浸かって帰った
大野路というキャンプ場に併設してある温泉だ
なぜか露天風呂に物見やぐらみたいなものや
10mほどの高さの木の上に風呂があったりする
物見やぐらは女湯にあるようだ
あれに登ったら丸見えよね
誰が登るのだろう?
男湯の方には例の木のやつがあったので
登ってみる
たぶんこれ丸見えだ
露出癖のある変態にはたまらない風呂だ
私は変態じゃないのでそそくさと降りる
他にはない楽しい風呂ではあったかな
次は1週間後の巻機山だ!
楽しみだ
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません