江戸を愉しむ

2017.2.5

最近はすっかり春のような陽気だ

近所の梅も少しずつ咲き始めている

私は梅が好きだ

桜のようなバーっと咲いているのも綺麗だが
梅の花には色気のようなものを感じるのだ

そんな梅の花に当てられて
酒でも飲みたいなと

このようになったので

友人を誘って花見と行こうと思ったのだ

調べてみると皇居東御苑には
この時期から咲いている梅のスポットがあるとのこと

これはいい!

と楽しみにしていたのだが

東京は久しぶりの雨

気温も高くないし

雨のなか屋外で飲むのは苦行でしかない

ということで予定変更

浅草で蕎麦を食おう!

と言うわけで久しぶりの浅草である

まずはお買い物

結婚5年目を木婚式

なんて言うようですな

お小遣い制になってから
たいしたプレゼントもやったことがなかったのだが

ここにきてどういうわけかお金が貯まっている

なんかないかなと思ったところで

つげ櫛なんかいいんじゃないか

と思い付いた

木だしね

櫛っつうと

苦と死で縁起が悪い

なんてこと言う奴もいるみたいだけど

そんなのはこじつけだよ

江戸時代には求婚するとき

指輪ではなくつげ櫛を贈った

なんて話もある
 

それくらい女性にとって櫛が

髪のケアが重要だってことだ
  

調べてみたら

浅草には老舗のつげ櫛屋があるって

よのやさんってとこですな

中に入ってみると

色々な櫛がディスプレイされている

櫛なんて男にゃよくわからんから

ご主人に聞いてみると

まずは解かし櫛で髪を綺麗にする
お手入れするのが第一だ

ってんで
それに倣って購入しようとしたのだが

思ったより高い

多少予算オーバーだ

贈り物すんのにケチケチしちゃいけねぇや

ってなもんで購入

続いて

いつものブラシ屋さん

かなやさんで歯ブラシを購入

ここの馬毛の歯ブラシはとても使い心地が良い

最近ダメになってしまったので

浅草に来たしついでに購入

このへんで友人Tと合流

浅草寺と浅草神社に挨拶をし

少しぶらぶらしてから昼飯だ


ご存じ藪蕎麦である

燃えたのは神田の方ですね

神田は親父に連れられて何回か訪れたが

浅草はお初

入ってびっくりなのは

相席だ!

お向かいはカップルなので

相席居酒屋的なドキドキは皆無である

ところで相席屋ってどうなんだろ?

行ったことはないけど

美女二人組が入って行ったのを見たとき

案外悪くないのか!?

と思ったが

中には男を完全無視するクソみたいな女もおるようだからな

男がおごってるスタイルなんだから

少しくらい愛想振り撒けや

と思うのだけどそういうこと言うと

女を軽視してる

とかセクハラとか言われるんだろうな

だから私はそんな店にははじめから行かない!!

話がずれた

まずは樽酒で一杯やりながら

Tと近況を報告し合う

昼から飲む酒は美味い

店の雰囲気も相まって心地よく飲める

さて蕎麦の登場である

当然ながら美味い!

久しぶりに美味い蕎麦を食べた

藪のそばは大変に細い

それと蕎麦つゆが濃い

よく蕎麦つゆはちょっとだけつけるんだよ

なんて通ぶったやつがいるが

それの元ネタは藪蕎麦のつゆが濃いからだという話を聞いたことがある

店によってつゆは違うし

こうして食わなきゃならねぇってなルールはないんだから好きに食えばいいんだ

でもね
 
あまりつゆをつけずに食ったもんだから蕎麦湯を入れても薄くならない!

飲めない!

むむ

ちなみに天ぷらもサクッとジューシーだ

4匹の海老と獅子唐のみという
シンプルな盛り合わせ

季節じゃないけど
舞茸の天ぷら食いたいなぁ( ̄ー ̄  )

さて腹も満たされたところで

神谷バーに行きました

Tが神谷バーを知らないというから

そりゃいかんってんで

電気ブランを一杯だけ飲みにね

電気ブランとは

ブランデーの味を再現したカクテルのようなもの

浅草神谷バーで創られた妙な酒である

当時はなんでも「電気~」とするのが流行りだった
なんて説もある

一杯260円

席を確保してからレジにて食券を買い

席でボーイに渡すと出てくるという仕組み

初めての客にはわかりにくいシステムだ

大正ロマン的な日本初のバーを楽しんだところで

上野に向かう

最近タクシー料金の値下げがあったんで

タクシーに乗ってみようかとも思ったが

地下鉄の方が安くて早いので地下鉄で移動

上野で友人Sと合流

藪蕎麦で並びながら飲もうと買った缶ビールがある

案外早く入れたので飲めずに鞄にしまっておいたのだが

それを消費するため上野公園でとりあえず飲むことに

けっきょく外で飲んでるなっ!!

(私の大好きなカミナリ風)

外で飲むの好きなんよ

けどまだ酒の入っていないSが寒そうなので小一時間で移動

なんだかんだちょうどいい時間になったんで

本日のメインイベントである寄席に

鈴本演芸場である

NACK5でお馴染みの三遊亭鬼丸がとりだ

少し並んでいた甲斐もあり
最前列で観賞することができた

近い

途中少々寝てしまったが

出てくる落語家さん皆面白い

非常に贅沢な時間だった

ちなみに鬼丸氏は

オチで盛大にかむという失態をやらかしたが

それも含めて楽しい時間であった

また来たいねぇ

やっぱり落語で笑うのは体にいい気がする

親父が新宿末広亭を勧めていたので

今度は新宿に行ってみようか

おまけ


例のつげ櫛

とてもいい匂いがします