大黒茂谷から大菩薩嶺
2017年8月10日
今年の夏は天気がパッとしない
日照不足で農作物がダメにならないか心配である
中学生くらいで男に目覚めたある年
たぶん中2だ
私は
というか中2男子なら皆がそうだろうけども
夏が待ち遠しかった
水着のおねえさん
とまでは言わずとも
街行く女性の露出が多くなり
それはそれは夢の季節なのは言うまでもなかろう
プールなんかに行こうかと
そんなわくわくもあった
しかし
この年は冷夏だった
東北のある地方では
夏なのに肌寒い日が続き
長袖で過ごすような年がまれにある
たしかこの年がそうだった
中2の夏
私はそんな冷夏が憎かった
おそらく他の男子もそうであったに違いない
今年の夏もそれに近いものがある気がする
冷夏とは言わないが
やはりこうも雨ばかりだと
そりゃ露出したくもないよね
ましてやプールや海に行こうなどと思わない
残念な夏だ
29歳になった私は
別に街行くおねえちゃんの肌が恋しいのではなく
いや
それはそれで拝みたいのだが
今年から私は沢デビューをしたので
せっかくなら日差しがある夏らしい日に
沢登りしたいのだ
まぁ下山の時など
暑すぎなくて助かっている側面はあるのだが
今のところ雨に降られて大変な思いはしていないのが幸いか
さて先日は沢デビューしてから4本目の沢
大菩薩嶺に登る大黒茂谷を遡行してきた
東京方面から青梅街道を通って
奥多摩駅を越え
山梨県に入ってのめこい湯を越えたあたりで
左側の小さな道を入っていくと
この沢に通じる入口がある
林道作業者用なのか十分な広さの駐車スペースまであるからありがたい
本日の相方ようちゃんと待ち合わせをするも
なかなか現れず
ちゃんとした待ち合わせ場所を指定していなかったし
違うところ行っちゃったかな
と心配するも携帯の電波などない
とりあえず着いたら電話して
的な現代人になってしまっていたのか!
携帯忘れたり壊れたりしたら現代人は街中でも遭難するかもしれない
まず東京の地下鉄は目的地にたどり着かないだろう
一応約束の時間まで待っていると
10分過ぎくらいにようやく到着
案の定、別の場所にいたようだ
出会えて良かった
沢の装備を整えて
いざ出陣
キレイに舗装された林道を歩くこと
約40分
目的の大黒茂谷にはまだ着いていないが
入渓できそうな場所があったので入渓
林道歩いてると暑いんだ(;´д`)
先日の大雨の影響で水量が多い
それはそれで迫力があって面白い
大黒茂谷まですぐだと思ったが
やはり入渓すると時間がかかる
地図アプリの補助をうけつつ
地図読みも練習中
前半はできるだけ沢の水と戯れたくて
がんがん小滝の水を浴びながら進む
巨大な岩があったり洞窟チックになっているところもあって楽しげ
水量が多いので
普段なら楽々越えられそうな滝も苦労します
そろそろ体が冷えてきて
膝から上が濡れる度に悲鳴をあげるようになってきた
そんな最中
飛び込みたくなるような釜が!
飛び込みたい好奇心と
濡れたくない!寒い!
という動物的本能がぶつかり合い
しばらく悩んだ末
楽しそうに泳ぐようちゃん
飛び込みの動画もバッチリとれたし
満足満足
しかし案の定からだは冷える
止まってると死にそうなので
遡行再開
昼飯には焚き火に挑戦
前回の焚き火は残念だったが
今回こそ上手くやるぞと前回の反省を活かしたつもりだったが
そう上手くもいかず
なんとか米は炊けたが難しいものです
飯を食ってエネルギーも回復したところで
元気よく再開
またも飛び込みたい釜が現れるが
さすがに2回目はない
終盤では一度分岐を間違えて
すぐに詰めてしまった
ルートの修正は用意だった
まだ沢を登れる喜びにまだまだテンションがあがるふたり
ここから滝が連続する
いい写真がないのが残念だが
登るのがぎりぎりの滝ばかりで楽しかった
ようちゃんは自信がないと巻いていたが
ロープ出せば登れたと思うんだけどな
しかしそうは言っても思ったより時間がかかってしまい
本来なら大菩薩嶺山頂にたどり着いてるはずの時間となっていた
焚き火に苦労したのと
釜で遊びすぎたのが原因だな
沢を詰めて
登山道に出たところですぐ下山するべきたったが
登ったことのない百名山だし
せっかくだから登りたいという私のわがままにより頂上へ
景色も楽しめないし
特に何があるわけでもない山頂
ここで装備を替えて下山!
しばらくは雨が降っていて滑って危なかったが
途中から妙に広い道となっため
トレラン宜しく走り出すふたり
いま振り替えるとなんて元気なんだ
と呆れてしまう
おかげで
予想していたより早く車に戻ることができた
今回の沢は一番面白かったな
また来たいと思える沢であった!
キレイに骨になるもんだな
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